鯨>捕鯨推進派のC.W.ニコル氏、方向転換か?
捕獲頭数統計のウソに「信頼を裏切られた」と述べる。

・自然環境フォーラム電子会議に登録された発言を、自然環境フォーラムが整形したものです。

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- FENV  MES(10):●自然と環境 未来への海図26・南極海 - 
+-430  2001/10/24  島の娘            鯨>ニコル氏、主張について重大発言


- FENV MES(10):●自然と環境 未来への海図26・南極海 - #430 MGH00047 島の娘 鯨>ニコル氏、主張について重大発言 (10) 01/10/24 06:41 315へのコメント  作家で冒険家のC・W・ニコル氏の連載が、東京新聞で始まっています。  これは重要だなと思うので、いささか細かいのですが、概要をご紹介しま す。丸括弧内は、島の娘注です。ぜひ、地元図書館や勤め先などで、原文に当 たって、ニュアンスを読みとって下さい。中日新聞にも掲載されていると思い ます。新聞社に注文すると、1部40円+送料68円の切手送付で送ってくれます。   東京新聞 2001.10.17 夕刊 =======    C・W・ニコルの  徒然の記     ― 3 ―   裏切られた信頼    [概要] 今年、『週刊金曜日』に掲載された記事を読んだ。 鮎川の捕鯨会社がいかにその捕鯨データを偽っていたかが描かれていた。 記事はまぎれもない事実と思われる。 私は悲しかった。 30年この方、多くの批判を受けながらも、日本の、「鯨を食糧として捕獲す る権利」を支持してきた。それは、日本の捕鯨関係者を理解していると思って きたし、信頼していたからだ。 1979年当時、太地に住んでいて、ある日捕鯨基地までいってみると、「今 日は何も捕れていない」という、しかし、荷揚場が見えるところに行ってみる と、そこからは1頭上がっているのを見た。 なんだ捕れたのかと、お祝いのつもりで酒瓶を抱え、再び基地に行くと、こん どは「1頭だ」という。 しかし、黒板に書かれた肉と脂肪の予測収獲量が多すぎる。 再度頭数を聞くが、「1頭だ」という。 基地の周りを散歩してみると、さらに3頭のニタリが見えた。 事務所に戻ってもう一回、何頭捕れたかと尋ねた。返ってきた答えは、「1 頭」だった。 ニコル氏は、その会社と捕鯨協会に対して、「割り当て頭数を遵守しないと、 世界の世論から取り返しの付かない結果を招くことになる(原文ママ)」と警 告した。相手は、「二度とこのようなことはしない」と保証した。 「残念だが、時分の首をかけて日本の捕鯨を支持するのはこれを最後にしよう と思う。(原文ママ)」 「味方に嘘をつくのは許しがたい。(原文ママ)」 ====== [感想]  冒頭で触れている『週刊金曜日』とは、本年7月20日号のことで、#315で紹 介した、近藤勲さんの記事のことだと思います。    ニコルさんがこの記事で「告白」した内容そのものは、80年代にご本人の口 から聞いた、という人もいますから、まったく伏せてきたのではないと思いま す。また、近藤氏の「告白」は、ニコルさん目撃よりも古い時代の話ですか ら、今回のコラムは「まだやってたのか!」という怒りではありません。「他 でもやっていたのか」「規模も大きかったのだ」という驚きと悲しみでしょ う。しかしここに来て、ニコルさんが「もう日本の捕鯨の肩は持たない」と宣 言するとは・・・・。  捕鯨問題ウォッチャーのはしくれとしては、いささかディープな感慨に耽っ てしまいます。  ニコルさんは、この原稿をどんな思いで書いたのやら。  一同かがってみたいものだと思います。  これから何が起こるかわかりませんが、ニコルさんが「裏切り者!」扱いさ れるような事態が起きないように祈ります。  *    さて、ここからは補足情報です。    『週刊金曜日』の記事を書くにあたって、私は近藤さんに、「今後捕鯨は再 開されるときが来ると思いますか? ここでお聞きしたのは、採算が合うよう な捕鯨が再開されると思うか? ということなんですが」と、質問しました。  近藤さんは、「そうねえ・・・・」と座椅子にもたれかかり、しばらく考え た後、「捕獲枠がね、5頭もありゃあいんですよ。0だと困るんですがね」 と、答えました。ここでは、ナガスクジラを指しています。  『5頭』とメモを取りながら、私はハタと気づきました。  これは、「せめて5頭でいいから捕らせて欲しい」という意味ではないんで す。  捕獲枠0では、捕獲数を誤魔化すわけにもいきません。そもそも捕鯨基地を 閉鎖しなければなりませんから。しかし、たった5頭でも、捕獲枠さえあれば、 営業は続けられる。そして・・・というわけなんですね。たぶん。  ナガス一頭、今なら1億円にはなる。5億円になるなら、会社の維持はでき る。そういう、表層の皮算用だけではない算盤の音がパチパチ聞こえたような 気がしました。  隠居の戯れ言かもしれませんが、しかし算盤勘定とはそういうものなのだと、 思いました。    このところ、いわゆる「捕鯨推進派」の人たちに「沿岸捕鯨だけは許可」て え選択をどう思う? と聞いているのですが(アイルランド提案をどう思う か、という質問です)、その答えの少なからぬ量が、「それはだめだ、だって 沿岸業者はなにやるかわらかない(違反を平気でやる)」というんです。  私から見たら、捕鯨推進派は捕鯨推進派以外の何者でもないのですが、どう もその中はイロイロあるみたいです。ことさらに、沿岸で鯨を捕っている人た ちが、南氷洋捕鯨の人たちから疎まれているというのはどうも面白い。  人目に付きやすい陸上解体しかない沿岸捕鯨でさえ、そこまで(ニコルさん が見たようなことを)日常茶飯事にやっているなら、大海原の真ん中に数ヶ月 居座って操業する捕鯨船団(南極海とか北洋とか)は、さらになんでもありじ ゃないか。  端から見れば、南氷洋捕鯨支持派の言い分は、彼ら自身の不正を想像させる のです。  沿岸捕鯨にズルが多いなら、それを取り締まってみせることこそ、国際社会 の信用を得るもっとも効果的なアクションではありますまいか。                     島の娘
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