開発>長野・浅川ダム、いったん中止
田中康夫新知事の、「さいしょのいっぽ」。
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+-00845 2000/11/22 ちゃらんけ 開発>長野・浅川ダム>一時中止となる
+-00901 2000/12/26 ちゃらんけ RE:開発>浅川ダム>田中康夫長野知事は凄い
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#00845 BXI04376 ちゃらんけ 開発>長野・浅川ダム>一時中止となる
(15) 00/11/22 21:45 00013へのコメント
本日、長野県の浅川にて、田中康夫知事のダムサイト視察および県民との対話集会
(350名)に参加しました。
賛成・反対の多数の住民が次々に意見を述べ、最後に知事は、
・浅川ダム計画は一旦中止する。
・公正で公開された新たな検討委員会を設ける。
・住民の意見が反映する、新しい「長野方式」の検討委員会とする。
・委員の選び方は、公正となるよう今後工夫する。
と明言しました。
土木部職員やダム建設賛成派の人々には重い雰囲気があり、建設反対派は拍手していま
した。
集会後、知事と土木部長は、冷静に静かにやり合っていました。
光家土木部長(建設省からの出向者)は、
・今年度発注済の契約の処理については、今後検討しながら進める。
・一時中止は、県知事裁量で決められるが、予算変更措置は議会の承認事項。
・感想は、ダム完成が一時中止期間だけ遅れるということだ。
と記者に述べていました。
建設をあきらめては居ないのは、まあ当然ですね。
旅先のため、速報はここまで。
詳しい話しは水源連総会in金沢で。
とりあえず、見直しへ大きな一歩となりました。
田中知事は、聡明で、決断も早く分りやすいと思いました。(^^;)
2000/11/22(Wed) 09:35pm BXI04376 ちゃらんけ
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#00901 BXI04376 ちゃらんけ RE:開発>浅川ダム>田中康夫長野知事は凄い
(15) 00/12/26 18:47 00845へのコメント
|旅先のため、速報はここまで。
こんな終わり方してると、続きは宿題になっているので、今年中に宿題はさっ
さと片付けておきます(^^;)
浅川ダム一時中止:田中康夫知事は凄いぞ
11月22日、長野県に立ち寄り、世間を良い意味で騒がせている田中康夫知事
による浅川ダム建設予定地の視察と、県民対話集会に立ち会った。
田中知事の視察に先回りして、浅川ダムサイト予定地を見学。浅川は千曲川
の支流で、予定地を見る限り、何てことも無い小川だった。神奈川県の境川や
鳩川の方がよっぽど流量が多いのではないだろうか。こんな小川の洪水対策に
ダムが必要なのであれば、それこそ日本中にまだまだダムの建設が可能とな
る。
田中知事はものすごい数の報道陣と共にダム予定地に到着。長野県の浅川ダ
ム工事事務所職員へ質問をバンバン飛ばした。ダム容量を超えても増水が続い
た場合、逆に洪水の危険が増すのではないかと突っ込みを入れるのだが、職員
は回りくどい説明ばかりで答えになっていなかった。
夜、350名以上の県民との対話集会。次々に賛成・反対の住民が意見を述べ
る。賛成派の意見は、過去の洪水被害をあげながらダム建設を続けるようにと
言うことらしい。
一方、ダム建設見直しの住民意見の論点は多岐にわたっていた。
過去、浅川は土砂の堆積のため天井川になっていた。一時期、堤防の外の住宅
地なんかよりも川底が高くなっていたが、現在は浚渫により、天井川状態は解
消しているとの事。また、過去の洪水は、千曲川の増水が激しく、水位が高い
ため浅川を流れてきた水が天竜川に流れ込むことが出来ず、合流点付近で溢れ
てしまったらしい。現在、合流点には水門が設置され、ポンプで浅川の水を千
曲川に放水する仕組みになっている。ところが、ポンプの処理能力は毎秒約40
トン程度しかないので、洪水が来た場合、浅川ダムがあっても無くても、この
ポンプ処理能力のほうがネックになる。本当に浅川の洪水を回避するためな
ら、まずはポンプ能力の見直しが現実的だろう。
また、総工費400億円のうち、すでに200億円は、ボブスレー競技場へオリン
ピック道路をつけるために使ってしまっているとの事。ん、ダムのための付け
替え道路建設予算でオリンピックの整備をしたわけか。
僕は賛成派の真っ只中に座っていたが、柄が悪い人が目立った。長野に限ら
ず何処の町内会でも、地元に古くから住む地域ボスのようなじい様や地区長が
いる。お役所は、地域ボスを懐柔し、陳情を出させ、住民意見を作り上げたり
もする。あの何とか建設推進協議会とか、期成同盟とかいうやつ。市民参加と
か住民意見に名を借りて、金とか権力とか支配とかにまつわり、行政が建設理
由を作り上げるのは、もうそろそろ止めにして欲しいものだ。
双方の意見を聞きながら対応する、田中知事の発言は論理的で分りやすい。
反対住民の指摘に官僚答弁を試みようとした家光土木部長の発言をすばやく制
止し、住民の意見陳述を続けたりもした。
集会の最後に知事は、
・浅川ダム建設は一旦中止する。
・公正で公開された新たな検討委員会を設ける。委員の選び方から住民の意見
が反映する様にし、新しい「長野方式」で検討委員会を進める。
と明言し、ダム計画見直しへ舵を大きく切りなおした。
終了後、報道に感想を求められた光家土木部長(建設省からの出向)は、
「完成が一時中止期間だけ遅れるということだ」と述べていた。土木部長がダ
ム建設をあきらめていないのは、まあ当然か。
また、建設を中断すると毎月2500万円の補償金を落札業者に支払う義務が生
じる、本当に中止すると200億円のお金を県が支払う必要がある、と、家光部
長は言っていた。
ちょいとアンチョコで、12月29日号の週刊ポストの記事を見てみる。
「田中康夫知事に建設省出向長野役人が突きつけた『ダム工事中止・200億円
返還は』大嘘だった」という記事(P44〜P47)
この記事のポイントは次の3つだそうだ。
・工事中止でも補助金返還は「不要」
・ダム完成でも河川氾濫の危険性に変わりなし
・建設省と土木部長の「補助金付け行政」
なんと、月2500万円の補償金の根拠は、現場作業員一人につき月に134万円も
支払うことになっているとか。また、付け替え道路に建設省の補助金を100億
円などの返還についても、自治省の通達で、長野県公共事業再評価監視委員会
が決定すれば、返還が不要だと言う。
要するに、家光土木部長らは、ダムを止めるには莫大なお金がかかると脅し
をかけているのだ。実際の積算根拠は知事にも明らかにしていないそうだ。
(長野県土木部長は、知事の部下ではなく建設省のシモベ?知事が情報公開の
裁判を起こすのですかねえ?長野県では。)
田中知事は、住民意見を大切にした新しい自治体運営を目指しているように
思えた。首長である県知事が変わることで、施策の方向が大きく変わることは
凄い。国と比べれば小さい予算規模とはいえ、知事は県民から選ばれた県行政
のトップで、決定権があるのだなあ。そういえば、細川内ダムに反対している
木頭村でも、村長が絶対反対の姿勢を崩さず、結果的にダム建設を中止に追い
込んだ。村長も、県知事も、自治体のトップだ。
愚痴っぽくなるが、神奈川の知事も誰かに代わって貰いたい。そうすれば長
良川河口堰や相模大堰のゲートは上がり、苫田ダムや徳山ダム、川辺川ダム、
吉野川可動堰の建設が中止になるかもしれない。
だが、自前の候補を立てられないところは、住民運動のつらい現実でもあ
る。
田中康夫と言う名の通った個性派候補が、長野県の勝手連運動と結びつき、
当選した。田中康夫氏は社会問題に深い観察を行い、鋭い意見を文筆として発
表してきたようだ(光文社発行の「嗤う」と言う田中知事の著書は、読んでい
ると読者が戸惑うぐらい辛らつだった)。
田中氏は、TBSラジオの夜の番組アクセスに出演しつづけている。偶然この
前聞いた時に、「弁護士やお医者さんなど、落選や、知事引退後も困らない人
が、どんどん新しい知事になってゆけば良い」と言っていた。長野県や田中知
事が特別なのではない。県民の反対意見を反映せずに進む自治体の公共事業が
おかしいのであり、田中的な知事が誕生しない、旧来からの日本の地方自治の
あり方にこそ問題があるのだろう。
今回僕が長野で感じた、新方式の住民意見を踏まえた県政運営の息吹は、テ
レビニュースにはなかなか報道されていない様に思う。メディアにも頑張って
欲しい。
田中長野県政が特異なのではなく、旧来型の県政が時代遅れなのだ。
田中県政を例に、各県の県政も生まれ変わりが必要だと、僕は思う。
2000/12/26(Tue) 05:22pm BXI04376 ちゃらんけ
PS:
本稿は、相模大堰建設差し止め住民訴訟ニュース「Save the River情報」に
加筆したものです。
相模大堰裁判の地裁判決は新世紀の2月28日です。御注目あれ。
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