生物>鉛散弾の一部使用禁止、この猟期から
水鳥や猛禽類の鉛中毒問題、徐々に解決の方向へ。
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+-742 2000/10/10 猫が好き♪ 生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国で実施
+-754 2000/10/13 一條 良賢 生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国で実施
+-755 2000/10/13 猫が好き♪ RE:生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国で
+-761 2000/10/15 一條 良賢 RE^2:生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国
+-764 2000/10/15 猫が好き♪ RE:RE^2:生物>鉛散弾禁止、この猟期から全
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#742 SDI00600 猫が好き♪ 生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国で実施
(14) 00/10/10 12:43 009へのコメント
・共同通信 09/28 16:59 鉛弾禁止地域ほぼまとまる 全国で59カ所選定
水鳥をはじめとする野生生物の鉛中毒問題ですが、対策の第一陣としての全
国規模での使用規制がこの秋スタート。
環境庁は、この秋の猟期から規制をスタートすべく、全国の都道府県に対し
て「一ヶ所以上の使用禁止モデル地区」の指定を求めていましたが、これがほ
ぼ出揃ったそうです。設定場所は、44都道府県で59ヶ所。複数の場所を指定し
たのは三重(4ヶ所)、北海道・岩手・愛媛(3ヶ所)。逆にまだ指定場所を
決めていないのは、大阪・鳥取・岡山の3府県。
なお、記事には全禁止場所のリストは掲載されていません。
環境庁は、「代替弾の供給が充分ではない」という理由から、まずは都道府
県単位で最低1ヶ所にとどめたとのことですが、今後全ての水辺での鉛散弾の
禁止を進めていきたいとしているそうです。
なお、記事はライフル弾などの規制については触れていません。
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#754 BXA04654 一條 良賢 生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国で実施
(14) 00/10/13 01:10 742へのコメント
猫が好き♪さん、こんばんは。
》なお、記事はライフル弾などの規制については触れていません。
ご存知だとは思いますが、北海道においては2000年の猟期から鉛ライフル弾が
使用禁止となります。オオワシ、オジロワシの鉛中毒死が深刻ですからね。
ライフル弾の場合の話ですが、今までは代替弾(鉛を銅でコーティングしてい
る。バーンズ社のものが有名だそうです)の実包が売られていなかったそうな
ので、使いたい人も使えない状態だったみたいです。使いたい人は自分で火薬
と弾頭を薬きょうにローディングしなくちゃいけなかったそうです。規制前に
も北海道の猟友会なんかでは、代替弾の普及フェアみたいなこともやっていた
みたいです。しかしながら、鉛弾でないとストッピングパワーに劣ると信じら
れていたということもあり、代替弾が普及しなかったようです。
散弾の場合、銃身がステンレス弾とかの代替弾に対応していないものもあり、
代替弾の供給が安定していない以前に銃の買い替えを要求するような規制はし
にくかったんじゃないでしょうか。まぁ、だから段階的に導入するっていうこ
とになったんだと思います。
_/_/ 一條 良賢 20:41 Oct-11-00 _/_/
_/_/ Macintosh ClassicII & PM7300 powered by G3 _/_/
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#755 SDI00600 猫が好き♪ RE:生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国で
(14) 00/10/13 13:41 754へのコメント
一條さんどうも。
そういえば鉛弾問題も、最初の FBT時代からだから、えーと1991年からやっ
てて、もうこれまでの話が一望できるような状況ではなくなってしまってます
ねえ(=^_^;=)。はは(=^_^;=)。
で、簡単につけくわえておくと。
鉛のライフル弾問題は、たしか北海道による規制だったと思いますが、鉛散
弾規制が遅々として進まない中でいっきなし全面的使用禁止となっちゃったの
で、いったいなにが起きたのかよくわかってません(=^_^;=)。
個人的には、「鉛散弾の問題」と「鉛のライフル弾の問題」はかなり様相が
異なるので、分けて考えたいと思ってます。鉛中毒に陥るプロセスも大きく異
なるし、被害種も違いますし(*1)。
ただ、新聞記事などでは、その区別ができていないものが多く、単に「鉛弾」
と書いてしまっているものが大半なもので、どうもそのあたりまいどひっかか
るんですよねえ。うーん。
なお、鉛のライフル弾規制ですが、ハンターの知りあいからは「あれはうま
く規制がかかるんだろうか」といった疑問の声も聞いていたりしますが、どう
いう心配をしているのかがぼくによく理解できていないので、報告できないで
いたりします(=^_^;=)。
*1 鉛散弾の場合:水鳥が石とまちがえて鉛散弾を呑み込み、砂嚢内で粉砕
された鉛によって中毒に陥る。
ライフル弾の場合:獲物にあたってその体内でばらばらになった鉛ライ
フル弾の破片が獲物の組織に残り、その肉とともに鉛を摂取した猛禽類
などが中毒に陥る。獲物をフィールドに放置せずに必ず持ち帰るならば
問題は発生しないはずだが、実際にはかなりの獲物が放置されている。
| 散弾の場合、銃身がステンレス弾とかの代替弾に対応していないものもあ
| り、代替弾の供給が安定していない以前に銃の買い替えを要求するような
| 規制はしにくかったんじゃないでしょうか。まぁ、だから段階的に導入す
| るっていうことになったんだと思います。
この件については、別のファクターもありました。記録という意味で書いて
おく必要もあるかなというわけで、書きます。
現在日本国内では、狩猟人口が減ってきています。で、鉛ではない固い金属
の散弾などを使うと銃身が持たない銃があるというのは以前より指摘されてい
いたのですが、だからって「買い替えればいいじゃん」とも言えなかった、と
いう状況がありました。
というのは、「今の銃では非鉛散弾には対応できない」となると、買い替え
をしないでそのまま狩猟趣味から脱落するひとが多いのではないかという懸念
が、銃砲業界や猟友会にあったからです(と聞いております)。
非鉛散弾にも対応した銃は出まわっていますし、そもそも最近の銃は最も影
響を受けるチョークの部分(銃身のしぼりの部分)が用途にあわせて交換でき
るようになっているものもあったりするらしいんですが、「非鉛散弾に対応し
た銃があるかどうか」より「非鉛散弾が使えない銃のオーナーをどうするか」
ということの方が、問題としては大きかったらしい。
大半の人々が買い替えてくれるだろうと期待できるならビジネスチャンスと
いうことで一気に切り替えが進むのではないかと一時期想像していたのですけ
ど、どうもそういう状況ではなかったらしい、ということですね。
狩猟業界でも、趣味者の高齢化と減少傾向が重大な問題となっていて、それ
が鉛散弾規制を進める上で足枷になっていた。ま、鉛散弾を規制したい側から
みると「それ、理由になんのか」みたいな感じもあるとは思うのですが、なに
ごとであっても世の中動かすにはいろいろな事情をあわせて考えないといけな
くてタイヘンなのねー、みたいな感じでしょうか。
まー現実問題として、非鉛弾に対応しない銃でも、平均的なハンターの発射
弾数程度では銃身がふくらむみたいな被害は生じないだろう、という調査結果
もあったようなんですが、モノがモノだけにそういうアバウトな姿勢を前提と
して話を進めるわけにはいかなかったんでしょうね。
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#761 BXA04654 一條 良賢 RE^2:生物>鉛散弾禁止、この猟期から全国
(14) 00/10/15 18:52 755へのコメント
猫が好き♪さん、こんばんは。
鉛散弾の場合、猫が好き♪さんもご指摘の通り、被害種がカモ類やハクチョウ
類といった水鳥であるのに対し、鉛ライフル弾の場合はシカなどの狩猟残滓を
食べる大型の猛禽類(現時点で確認されているものはオオワシ、オジロワシの
2種だけだと思います)です。シカなどの大型獣にはライフルを使うのが一般
的みたいです。ここらへんのことはよく知らないのでご存知の方はフォローし
てください。
特に北海道ではエゾジカの個体数調整が始まったと同時に鉛中毒の被害報告が
認められるようになっており、鉛中毒死と鉛ライフル弾の因果関係がある可能
性が高いと考えるのが普通だと思います。
それで、散弾はさておき、ライフル弾の規制が先に進んだのはなぜかという
と、はっきりとはわかりません。推測ですが、被害種の貴重性の高さというこ
とが挙げられると思います。オオワシ、オジロワシはともに天然記念物で種の
保存法指定種でもあります。環境庁としては放り出しておくことはできなかか
ったでしょうし、関係官庁及び関係団体などを説得しやすかったのではないで
しょうか。現時点では猛禽類の鉛中毒は、エゾジカをバカスカ撃っている北海
道だけの問題で、鉛ライフル弾によるものがメインでと考えられることから、
「北海道でのみ鉛ライフル弾は禁止」となったのだと思います。
散弾の場合、被害種が水鳥に限られています。よくは知らないですけど、国内
では二次汚染(鉛汚染された水鳥とかを食べることによって鉛中毒となる被
害)による猛禽類の鉛中毒死って、はっきりと確認されたことはないと思いま
す。だから手をこまねいちゃっているのかなぁ、なんて思ったりもします。
不思議なのは、鳥って多分ほ乳類よりも鉛耐性が強いと思うんですけど(ニワ
トリとマウスとかで実験した人がいらっしゃいます)、狩猟残滓を絶対に食っ
ているキタキツネとかの鉛中毒って報告されていないみたいなんですよね。相
手にされていないだけかもしれませんが。あとトビとカラス類。こいつらは絶
対に食っているはずなのに鉛中毒問題にはなっていません。これこそ相手にさ
れていないだけかもしれませんが。全国のトビを捕まえて血液検査やって、全
国の血中鉛濃度分布なんかつくっちゃうと面白いとおもうんですけどね。
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#764 SDI00600 猫が好き♪ RE:RE^2:生物>鉛散弾禁止、この猟期から全
(14) 00/10/15 22:43 761へのコメント
ども。たいして詳しいわけでもありませんが。で、一條さんには言わずもが
なのことかとも思いますが、久々なんで銃の基礎知識。
銃の種別ですが、一般に鳥撃ちの場合は散弾銃が使われます。
散弾銃というのは、散弾と呼ばれる小さな金属の粒を大量に打ち出すタイプ
のものです。散弾は銃口から円錐状に広がっていくもので、一撃必殺タイプの
銃弾ではありません。散弾がちらばっている円形の面に獲物の野鳥がいれば、
撃墜できるというものです。
通例は、散弾の1発や2発があたったくらいでは落ちず、数発くらいはあた
んないとダメらしいです(要するにやたら散らばしてもダメってこと)。
このタイプの銃は、ひとつひとつの銃弾は小さな金属粒ですから空気抵抗の
影響を大きく受け、また銃口から離れればどんどん広がるため、射程距離が短
いという欠点があります。ただし、獲物をしとめられる範囲は1点ではなくて
面になりますから、比較的的にあてやすいという長所もあります。というわけ
で、鳥撃ちにはこっちが使われるわけです。
このタイプの汚染は、あたらなくてばらまかれた鉛弾が湖沼河川などにばら
まかれることによって引き起こされます。たまたま1発2発あたって筋肉に食
い込んだが逃げ切りました、という程度の場合には、それが原因で鉛中毒にな
ることはないとされています。
ビッグゲームハンティングには、一般に、ライフル銃が使われます。
ライフル銃というのは、いわゆる銃弾を使うタイプのもので、ひとかたまり
の金属弾を打ち出します。弾は一回につき1個しか打ち出されませんので、弾
が飛んでいく先の1点に獲物がいないとあたりません(*1)。
しかしこのタイプの銃弾は、射程距離が長く、またあたったときのインパク
トは大きくなっています。ビッグゲーム狙いの場合は、離れたところから、威
力のある銃弾を打ち込まなければなりませんので、こっちのタイプの銃が使わ
れます。
*1 ゲリラ戦用の特殊弾で、一回につき2個とか打ち出されるタイプのもの
もあるが、そんなもんは狩猟には使わない。
散弾銃でも、ライフル銃弾と類似の銃弾を使うことができます。スラッグ弾
と呼ばれるタイプのもので、これは散弾銃で使いますが、単体の金属弾となっ
ています。
銃をいくつも保有するとコストもかかるし手続きもめんどくさいといった事
情もあり、また日本ではしばらく散弾銃で経験を積まないとライフル銃は持て
ないといった法規制もあり、そういう場合にはスラッグ弾の出番となります。
ま、スラッグ弾は海外にもありますから必ずしもそういう事情かどうかはわ
かりませんし、ライフル銃よりは性能は劣るものと想像しますが、その気にな
りゃ、散弾銃でもそこそこのビッグゲームハンティングはできなくはなさそう
です。
なお、おまけですが。
対人用の銃弾の場合、基本的にライフル弾はハードメタルでコーティングさ
れており(フルメタルジャケット弾)、体内で散らばることはなく、突き抜け
ます。フルメタルジャケットではない銃弾は、確か戦時国際条約で使用が禁じ
られていたはずです。また、人間に対して使う場合は、殺してしまうより、救
護をさせるほうが相手の軍隊の体力を消耗させるので好都合、という話もあり
ます。
しかし狩猟用の場合は、とにかく殺害が目的なので、ぶつかった衝撃でこな
ごなになり、獲物の体内で円錐形に飛散して体内を大きく損傷するタイプの銃
弾が使われています(*2)。つまり、肉の中に銃弾の破片が残ってしまうわけで、
それを猛禽などがついばむと鉛中毒に陥るのでした(食う側にしてみりゃ、銃
傷の、特に出口側の、ぼろぼろになったところをついばむ方が楽だろう)。
狩猟にフルメタルジャケット弾を使うと、手負いのまま取り逃がすことが多
いのだそうで、対人使用は認められないような殺傷力の高い銃弾の使用が認め
られていて、それが問題を引き起こしているというわけです。でもまあ、だか
らって手負いの獣を増やしてもなぁ(*3)。
*2 フルメタルジャケットでも、体内は衝撃はで破壊されますから、円錐形
の傷になることに変わりはないんですが、でも銃弾が飛び散るというこ
とはない。銃弾が飛び散らない分だけ、怪我は浅い。
*3 手負いのまま逃げても、大半は近々に死ぬでしょう。しかしですね。
その場で死んでもエゾシカの死体を持ち帰らないハンターは多いわけで
ありまして、森の奥まで逃げられてしまったら大半はそのまま放置にな
るでしょう。
殺すなとは言わん。しかし殺したらちゃんと持って帰って来て食え(と、
日本猟友会のマニュアルにも書いてあります。料理のレシピのページま
であって、つまるところが「殺すだけが目的で、ちゃんと後始末をしな
い」ハンターは多いってことだろうと思うので、なんか頭が痛くなりま
したが(=^_^;=))。
*
なぜにしてライフルの規制が先行したのか(出遅れていたのにねえ)、水鳥
からの二次中毒が注目されないのはなぜか、というあたりは、ま、よくわかり
ません(=^_^;=)。詳しいひとが出てきてくれることを祈りましょう。
あ、ただ、ライフルの規制がいきなし進んだことについては、斎藤慶輔(*1)
という、早くから野生生物の鉛中毒問題に注目していたすごいアクティヴな獣
医がいて、調査や研究をとても熱心にやっていたもので、その努力がうまくど
こかにヒットしたんだろうという気がします。
運もあったでしょうけど、次々にエゾシカ狩猟などに起因する猛禽類の鉛中
毒に関する新しい知見を明らかにしていく様子は、直接のコンタクトが切れて
いても報道などでチェックできていましたし、わくわくしましたね。これは彼
の勲章でしょう(もちろん、ひとりだけでやったんじゃないだろうけど、とか
行っておかないと周囲のひとにわるいなとか思ったりもするが(=^_^;=))。
でもま、せっかくのチャンスだから、いちおうお名前を出しておこうとか思
いました。はい(=^_^;=)。
*1 最初はたしか新宿での鉛散弾問題のイベントで会ったんだったと思う。
その後、釧路に行ったらそこで偶然にも再会し、飛行機が飛ばないんで
ふたりして北海道をさまようハメに陥りました(=^_^;=)(ラムサール条
約の会議だったので、会ってもさほど不思議ではなかったのだが)。次
に近況を知ったときは、もう北海道に移住して鉛中毒研究に突っ走って
おいででしたね。
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