捕鯨>どうしてそんなに反対するの?
反捕鯨派に問う! 反捕鯨派が答える!

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- FENV  MES(14):●自然と環境  未来への海図24・南極海 - 
+-715  2000/10/06  どろすけ          捕鯨>どうしてそんなに反対するの?
  +-716  2000/10/06  猫が好き♪        RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの?
  | +-719  2000/10/07  どろすけ          RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの?
  |   +-720  2000/10/07  どろすけ          鯨>猫が好きさんへのお願い
  |   | +-722  2000/10/07  猫が好き♪        RE:鯨>猫が好きさんへのお願い
  |   +-721  2000/10/07  猫が好き♪        RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの?
  |   | +-734  2000/10/08  どろすけ          RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの?
  |   +-735  2000/10/08  くわがた          RE^2:捕鯨>どうしてそんなに反対するの?
  +-736  2000/10/08  くわがた          RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの?


- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #715 SNB03641 どろすけ 捕鯨>どうしてそんなに反対するの? (14) 00/10/06 16:29 004へのコメント なんだかみなさん捕鯨というものにただならぬ拒否反応を示しているみたいですね。私 は毎日新聞の社説も、その他の関連記事、サンデープロジェクトを録画したりしてこの 捕鯨問題を分析しています。結論から言えば完全に捕鯨賛成派です。  ずっと見つづけていて、この捕鯨問題は「政治問題」として見る見方と「倫理問題」 、「環境問題」として見る見方があると思いました。    はっきりいってこのどの視点に立つかで結論はまったく違うことにります。 私の捕鯨賛成の理由は「政治的視点」と「環境的視点」から見た結果です。政治的には 捕鯨の歴史を知る必要があります。皆さんはもうご存知のことだと思いますが、欧米に よる動物性油の搾取の歴史は事実です。ベトナム戦争の批判を回避しようとして、捕鯨 反対を露骨に主張したアメリカも事実です。(そのときのCMを見ましたが、歯の浮くよ うな欺瞞にみちた台詞のオンパレードでした)。つまり、自分たちのやってきたことを 棚に上げていたのです。  そして、政治家と環境保護団体との密接な関係も揶揄されています。  ですから、これはきれいごとが通用しない「政治のゲーム」という色がとても濃いで す。  例えば、今日でもまだ石油や植物性油の大量生産が発見されていなかったら、、、き っと欧米諸国はこぞって鯨などの「動物油」を搾取しつづけるだろうと想像するのは簡 単ではないですか?  つまり、彼らの政治的策略として、、今自分たちに最大の利益を与えることをやって いるに過ぎないのです。  それが証拠に地球温暖化京都会議でアメリカは最後までCO2削減に反対していました 。結局軍産官複合体としてのアメリカは「産業界」の利益を捨てることができなかった からです。やはり「自国の利益」が一番なのです。  この体質は今も変わっているとは思いません。ですから、欧米諸国がどんなにきれい なことを主張しても私には欺瞞としか聞こえないのです。  「環境問題」の視点で見ると、日本の調査捕鯨のデータはIWCの科学委員会もみとめ ているようです。ですから、このようなデータを否定する場合には「無視」をするので はなくてそれなりの理由が必要です。  本当にこの問題を終わらせたいならIWCと日本が一度でよいから協力して調査すれば よろしいと思います。別に個体数確認なら殺さずともできるでしょうし(ここらへんは よく知りませんが)。   でも、裏を返すと、正確なデータが出てしまっては都合が悪いからIWCはデータを 認めないし、自分たちで調べようともしないという見方もできますね(性格悪いかな? )  ここは個人的意見です。食害は確かにあるのではないかなぁ、と思います。人間には 天敵がいない。ゆえに地球上でやりたい放題。動植物は絶滅していき、資源は枯渇。  こういう現状を見ていると、海の中でも天敵がいない「鯨」による食害はそうとうな ものがあるのではないかなぁ、、、と想像します。しかも、同じ哺乳類で頭が良いし。 (これは科学的根拠のない空想です)   最後に倫理的視点ですが、これは問答無用で野生動物を殺すのは良くないと思いま す。(あくまで倫理的にですよ)  ですが、サンデープロジェクトでこういう発言がありました。 「アメリカでは年間500万頭の鹿、オーストラリアでは200万頭のカンガルーが間 引き去れている」もちろんこれらは野生のものです。  テレビでの発言ですからこれがまったくの出たら目というわけでもなさそうです。 あぁ、そうか鹿やカンガルーは殺してもいいけど、やっぱり鯨はだめなんだな、、、っ ておいそれは違うだろ!って思いませんか。  総じて、賛成反対、非常にたくさんの意見があると思いますが、その根拠になる視点 はたくさんあります。私は欧米の政治ゲームの犠牲にはなりたくありません。そして、 不確かなデータを共同で調査して正確なデータにしてもらいたいと思っています。だか ら、ここで日本が折れてしまったらその両方の目的が達成できなくなってしまいます。  ゆえに、捕鯨賛成。 (この問題でいろいろな憶測が飛ぶのもひとえに不確かな情報が交錯してるからではな いでしょうか?そして、新聞やテレビでみた一元的な情報に人は支配されてしまう、そ んな気がしませんか?) いったいどの道を進めば一番良いのだろうか?という問題は、とても複雑で根が深い ものだと思います。だから、反対派の皆さんももう少しだけ戦局を見届けていてほしい です。日本は別に鯨を絶滅させようとしているわけでは無いですから。  国際世論に関してですが、世論が常に正しいということではないですし(日本の総選 挙のときの世論調査も当てにならなかったし)、世論だけで日本を悪に決め付けるのは あんまり良くないと思います。アメリカが自国の利益だけを主張して妥協を許さないの なら、日本だって自国の利益を主張するのが筋です。これがナッシュ均衡点ではないか なぁ、と思います。  逆から見れば鯨は政治の道具として使われているかわいそうな生き物なんです。  殴り書いてしまったので、乱筆乱文になっていると思いますが、これが私なりの捕鯨 問題の分析です。  どろすけhttp://homepage2.nifty.com/doro-suke/
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #716 SDI00600 猫が好き♪ RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの? (14) 00/10/06 18:44 715へのコメント  簡単に歓迎レスですが(=^_^;=)。 |  ずっと見つづけていて、この捕鯨問題は「政治問題」として見る見方 | と「倫理問題」、「環境問題」として見る見方があると思いました。  それはその通りだと思います。いろいろな意味で。 | 捕鯨の歴史を知る必要があります。皆さんはもうご存知のことだと思いま | すが、欧米による動物性油の搾取の歴史は事実です。  これは事実ですね。ただ、日本もかなり荷担してきたのだ、というあたりは 見落とさないでください。日本の南極海捕鯨は、そのかなりの部分を鯨油需要 に負って展開されたものなんですから。 | ベトナム戦争の批判を回避しようとして、捕鯨反対を露骨に主張したアメ | リカも事実です。(そのときのCMを見ましたが、歯の浮くような欺瞞にみ | ちた台詞のオンパレードでした)。  捕鯨反対とベトナム戦争批判の回避とがリンクするかどうかは、見方による でしょう。それが「連携した陰謀である」というのは、日本側というか、捕鯨 推進側の見方です。また捕鯨推進側が行ったキャンペーンが「陰謀説」を軸の ひとつに据えていたということは、そのキャンペーンを行った主体企業(国際 ピーアールという会社)の報告書でも明記されています。  捕鯨反対とベトナム戦争批判の回避とが本当に連携していたのかどうかにつ いては、再考なさることをお勧めします。百歩譲って「そういうファクターも あったかもしれない」程度が正解のように思われます。 | つまり、自分たちのやってきたことを棚に上げていたのです。  えーと。「自分たちのやってきたことを棚に上げている」のか、「連中はい ちはやく反省をし、日本(とノルウェー)は反省をしていない」のかは、微妙 な問題かと思います。どちらとも言えるでしょう。ぼくは後者の言い方を使っ ていますが。 | そして、政治家と環境保護団体との密接な関係も揶揄されています。  政治家と環境保護団体が密接な関係を持っていてはいけないのでしょうか? |  例えば、今日でもまだ石油や植物性油の大量生産が発見されていなかっ | たら、、、きっと欧米諸国はこぞって鯨などの「動物油」を搾取しつづけ | るだろうと想像するのは簡単ではないですか?  そう想像することが簡単だとは思いません。というか、捕鯨が盛んだった頃 と同レベルの捕鯨が続いていれば、いまごろ鯨はほとんど残っていないんじゃ ないでしょうか。  いずれにせよ、現代の産業規模に適した原料供給能力を鯨類に期待すること はできませんから、「どの程度、産業的に成り立たなくなったところで諦める か(まだ多少は望みがあるうちに諦めたのか、絶滅が決定的になってから諦め たのか、という違い)」には多少の差が出てくるでしょうけど、20世紀末期ま で鯨油目的の捕鯨産業が継続し得たとは思われません。 |  それが証拠に地球温暖化京都会議でアメリカは最後までCO2削減に反対 | していました。結局軍産官複合体としてのアメリカは「産業界」の利益を | 捨てることができなかったからです。やはり「自国の利益」が一番なので | す。  少なくとも環境保護に熱心な人々の間に、気候変動枠組条約におけるアメリ カ合衆国の消極的な姿勢をホメるひとは、ほとんどいないように思われます。 批判すべきことはどこの国のことだろうが批判する、ということで、何か問題 があるのでしょうか。ぼくはないと思うのですが。  あと、制裁問題があって、あたかもアメリカ合衆国だけが反対しているかの ように受け止める流れがあるようなのですが、そうではなくて、けっこう世界 中から調査捕鯨は反対されているのですよね。  よって、アメリカ合衆国を槍玉にあげるのは、筋が違うと思います。 |  この体質は今も変わっているとは思いません。ですから、欧米諸国がど | んなにきれいなことを主張しても私には欺瞞としか聞こえないのです。  でもそれ、日本も同じなんだよね。 |  「環境問題」の視点で見ると、日本の調査捕鯨のデータはIWCの科学委 | 員会もみとめているようです。ですから、このようなデータを否定する場 | 合には「無視」をするのではなくてそれなりの理由が必要です。 |  本当にこの問題を終わらせたいならIWCと日本が一度でよいから協力して | 調査すればよろしいと思います。別に個体数確認なら殺さずともできるで | しょうし(ここらへんはよく知りませんが)。 |   でも、裏を返すと、正確なデータが出てしまっては都合が悪いからIWC | はデータを認めないし、自分たちで調べようともしないという見方もでき | ますね(性格悪いかな?)  このあたりは、性格が悪いというより(=^_^;=)、誤解だと思います。  調査ですけど、調査捕鯨による調査のほかに、目視調査も行なわれています。 そして、目視調査も日本の船によって行なわれています(全てが日本船だった かどうかは覚えてませんけど)。  で、「科学委員会も認めている」と日本側が主張する際には、この両者がご ちゃまぜになってたりしますね。ついでに言うと、日本側が主張する南極海ミ ンク棲息数である「76万頭」で出てくる数字は調査捕鯨によるデータではなく て、目視調査の方のデータです。  ま、殺して解剖しないとわからないこともあるでしょうから、致死的な調査 捕鯨の成果として出された論文がまるっきし無視されているとも思えません。 ただ、日本側が「IWC 科学委員会も認めている」と主張するデータが、ほんと うに調査捕鯨によって得られたデータのことを示しているのかという点には、 かなりの疑問があります(というか、はっきり区別して言ってはくれないので、 よくわからない)。  このあたり、IWC が何を認め、何を認めていないのか、というあたりは、日 本で流れている大本営発表データからでは、とてもわかりにくくなっています。  そういうわけで、「正確なデータが出てきたら都合が悪いから、認めない」 とか「隠している」とかいうような話は、特にないように思いますが。 |  ここは個人的意見です。食害は確かにあるのではないかなぁ、と思いま | す。人間には天敵がいない。ゆえに地球上でやりたい放題。動植物は絶滅 | していき、資源は枯渇。 |  こういう現状を見ていると、海の中でも天敵がいない「鯨」による食害 | はそうとうなものがあるのではないかなぁ、、、と想像します。しかも、 | 同じ哺乳類で頭が良いし。(これは科学的根拠のない空想です)  それ、「食害」の定義によりませんか。  もし鯨が増えすぎたとして、餌が減少したら、鯨は飢えますから個体数の維 持が困難になりますよね。増えたら、次は、減ることになります。そうやって 適正な棲息数をそれぞれの生物が維持し、バランスしているのが、健全な生態 系というやつです(すげえ簡単に言ってますけど)。  そういう健全な食物連鎖の範囲での消費を「食害」と言うのならば、食害は あるでしょう。それは食害ではなく自然のプロセスなんだと考えるならば、食 害はないでしょう。  おれの考えでは、その範囲で健全な食物連鎖があるのは当然のことですし、 それを普通は「食害」とは認識しないのではないでしょうか。  鯨類の魚類などの消費が「食害」になるのは、人間が鯨類と対立する場合だ けです。つまり、これまで非常に長い間、鯨類が食べていた海洋資源を、人類 が横取りしようとするときに、はじめて鯨類の海洋資源消費が、人類にとって の「食害」になるわけですよ。  ちょっと、「食害って、なんだろう」というのを考えてみてください。 |  最後に倫理的視点ですが、これは問答無用で野生動物を殺すのは良くな | いと思います。(あくまで倫理的にですよ) |  ですが、サンデープロジェクトでこういう発言がありました。 | 「アメリカでは年間500万頭の鹿、オーストラリアでは200万頭のカ | ンガルーが間引き去れている」もちろんこれらは野生のものです。 |  テレビでの発言ですからこれがまったくの出たら目というわけでもなさ | そうです。あぁ、そうか鹿やカンガルーは殺してもいいけど、やっぱり鯨 | はだめなんだな、、、っておいそれは違うだろ!って思いませんか。  えっとー。  オーストラリアは、まあいろいろありまして、生態系がボロボロになってま す。元からいた肉食獣は全滅しちゃってるし(タスマニアタイガーとかフクロ オオカミとか)。  人類の介入でコケちゃった生態系をなんとかそこそこ程度にでも維持しよう と思ったら、ま、盛大に介入し続けるしかないですよね。そういう意味ではま あ、オセアニア区については、現在も生態系の激変が続いている状態なわけで ありまして、あんまし十把からげて論評できる状態にはないように思います。  アメリカ合衆国についても、おおむね 10000年くらいだったかな、生態系の 激変が続いているようで、この 200年くらいは特にひどかったんで、まだ撹乱 が続いていて、おさまりどころが見えない状況ではないでしょうか。  あ、ま、それいったら世界中そうなんだけどね(=^_^;=)。でも、オセアニア とアメリカ(南北両方)は、特にひどいようです。  ほんでえーと、おれ的には、あんまし殺害に対する倫理的な抑制というのは ありません。どちらかというと「なぜ殺害しなければならないのか」という理 由によって、賛成に転じたり反対に転じたりします。  鯨に関しても、倫理的理由から「殺してはいけない」と主張した記憶はない ので、ここらへんにはノーコメントです(というか、意見を持たない)。  もひとつおまけ。  テレビが言ったことを信じてはいけません。信じる前に、必ず裏付け調査を しましょう(=^_^;=)。裏付け調査がめんどくさい場合は「よくわからない」で かたづけておくのが正解。 |  総じて、賛成反対、非常にたくさんの意見があると思いますが、その根 | 拠になる視点はたくさんあります。私は欧米の政治ゲームの犠牲にはなり | たくありません。そして、不確かなデータを共同で調査して正確なデータ | にしてもらいたいと思っています。だから、ここで日本が折れてしまった | らその両方の目的が達成できなくなってしまいます。 |  ゆえに、捕鯨賛成。  えと。  捕鯨に反対することが「欧米の政治ゲームの犠牲になる」ことであるのなら ば、捕鯨に賛成することは「日本(とノルウェー)の政治ゲームの犠牲になる」 ことなんじゃないでしょうか。というか、政治ゲームと見るのならば、「中立 の立場」でいるのはけっこう注意深く自分のポジションを決めていかないと困 難なんじゃないかと思っています。  個人的には、別段「欧米側(ってなんだ(=^_^;=))」に参加してほしいとま では思いませんが、無批判に「日本側(ってのもなんだ(=^_^;=))」に参加し ちゃうひとが多すぎるとは思っています。  情報がない、資料がない、のだったら、せめて中立でいるようにつとめ、問 題から距離を置いてとりあえず知ろうとするところからはじめる、というよう なスタンスでいてもらえないもんかな、と思っています。  拝見した限りでは、どろすけさんのご発言はあまり感情的ではなく、冷静に 対話ができそうなものに思いましたが、しばしば「反捕鯨側」っつうだけで罵 声を浴びせてキモチよくなっちゃってる捕鯨推進側のひとも見かけますし。 |  いったいどの道を進めば一番良いのだろうか?という問題は、とても複 | 雑で根が深いものだと思います。だから、反対派の皆さんももう少しだけ | 戦局を見届けていてほしいです。日本は別に鯨を絶滅させようとしている | わけでは無いですから。  で、問題はここらへんでしょうね。  確かにいま、日本は「ミンクあたりまで絶滅させちゃうような捕鯨」を目指 しているわけではありません。だけど、捕獲枠は無視するわ、漁期は無視する わ、海賊捕鯨船は繰り出すわ、密輸密漁は横行するわ、という歴史が日本の捕 鯨にはあったわけです。密輸密漁あたりはまだ続いてますし、調査捕鯨の強行 にしたって IWCの勧告を無視し続けているわけで、「捕獲枠無視」の類型と言 えるかもしれません。  おれの観点からは、要するに、「果たして日本は信頼してもらえるのか」と いうあたりが、国際問題としての捕鯨問題のキーポイントなんじゃないか、と いう気がしてます。そして、おれの観点からは、「日本は、反省が足らない」 し、「いまいち信頼するに値しない」という感じでいるわけです。  もうひとつ。  いずれにせよ捕鯨産業なんて、たいして産業として長生きできそうもないの だから、そしたら上手に安楽死させた方がいいんじゃないか、という気もして ます。こっちは国内問題ね。  行くとこまでいっちゃってから産業構造が破滅すると、いろんな方面で苦し むひとが出そうな気がするんですよ。そうなるより先にプログラムを組んで、 上手に安楽死させてやる方が、たぶん関係する人々にとってよりマシな選択な のではないか、という気がするんです。  新造のキャッチャーボートを投入してみたり、若手船員を雇用してみたり、 捕獲枠を勝手に拡大してみたり、まあいろいろしてるみたいですけど、そうい うことが逆に傷を広げてしまうのではないか、不幸な人々を生み出してしまう のではないか。  最近ぼくはそのあたりのことがとても気になっています。
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #719 SNB03641 どろすけ RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの? (14) 00/10/07 02:25 716へのコメント   さっそくの返信ありがとうございます。^^  猫が好きさんとはいい議論ができそうだと思いました。これからもできるだけ  冷静に話すように心がけるので安心してくださいね。 >  これは事実ですね。ただ、日本もかなり荷担してきたのだ、というあたりは > 見落とさないでください。日本の南極海捕鯨は、そのかなりの部分を鯨油需要 > に負って展開されたものなんですから。   すいません、荒を探すようで。この「そのかなりの部分を鯨油需要に負って  展開されたものなんですから」という部分で、わたくしの認識では日本は主に  食用として古くは12世紀から捕鯨を始めていたと記憶しています。一体  どれくらい日本は鯨の油を取っていたのでしょうか?これは、私が無知と  いうほか無いのかもしれませんが、日本もたくさん油を獲っていたとしたら  アメリカや他の反捕鯨国を批判できないな、と思いました。 >  捕鯨反対とベトナム戦争批判の回避とがリンクするかどうかは、見方による > でしょう。それが「連携した陰謀である」というのは、日本側というか、捕鯨 > 推進側の見方です。また捕鯨推進側が行ったキャンペーンが「陰謀説」を軸の > ひとつに据えていたということは、そのキャンペーンを行った主体企業(国際 > ピーアールという会社)の報告書でも明記されています。 >  捕鯨反対とベトナム戦争批判の回避とが本当に連携していたのかどうかにつ > いては、再考なさることをお勧めします。百歩譲って「そういうファクターも > あったかもしれない」程度が正解のように思われます。 >  確かに「ベトナムと反捕鯨」を結びつけるのは、捕鯨国の戦略によるところが  大きいでしょうね。確か72年でしたっけ、ベトナム戦争後の初の国際環境  会議でした(アメリカが反捕鯨を言い出したのは)。彼らも運が悪い。  この問題を言うタイミングが悪すぎたと言えるでしょう。しかし、ここは  捕鯨国に付け入る隙を与えたアメリカの戦略ミスともいえます。   >  政治家と環境保護団体が密接な関係を持っていてはいけないのでしょうか?  それだけでは何も問題が無いですね。ただ、揶揄されているというのは政治家  の支持基盤が環境保護団体。つまり、当選するには彼らの支持を受けなけれ  ばいけない。ということは、彼らの顔色を常に気にしていなければいけない  アメリカの政治家がそこにはいる(アメリカだけではなくて欧米の反捕鯨国  にも共通している)。   結果として何が起こるか。それは、政治家としての公平中立な判断を  妨害する恐れがある。   分かりやすく言えば、捕鯨に賛成すると選挙に勝てないというプレッシャ  ーが少なくともあるでしょう。   日本でも政党と宗教とが密接に結びついて「政教分離」など色々騒がれて  いるが、性格はそれに似ていると思います。(少し違うかも^^ゞ)   現に明らかにIWC総会の彼ら反捕鯨国の対応は、誠意が無いと感じません  でしたか。日本の主張に対して門前払いだったでは無いですか。これは  冷静さと客観性を著しく欠いた総会という印象を受けました。    >  そう想像することが簡単だとは思いません。というか、捕鯨が盛んだった頃 > と同レベルの捕鯨が続いていれば、いまごろ鯨はほとんど残っていないんじゃ > ないでしょうか。 >  いずれにせよ、現代の産業規模に適した原料供給能力を鯨類に期待すること > はできませんから、「どの程度、産業的に成り立たなくなったところで諦める > か(まだ多少は望みがあるうちに諦めたのか、絶滅が決定的になってから諦め > たのか、という違い)」には多少の差が出てくるでしょうけど、20世紀末期ま > で鯨油目的の捕鯨産業が継続し得たとは思われません。  おっしゃることは最もだと思います。しかし、私はそういうことを言いたかっ  たのではなくて、欧米諸国は鯨を獲らなくても今は困ることなんて全く無い  んだよ、ということが言いたかったのです。   だけども、石油が見つかってなかったらきっと率先して鯨を取ってい  たのだろうな、と言うぐらいのことを述べたかったのです。   これは簡単に想像できますよ。だって、油が無ければ何もできないのです  から。みすみす手をつけない国がどこにありましょうか。  少なくとも環境保護に熱心な人々の間に、気候変動枠組条約におけるアメリ > カ合衆国の消極的な姿勢をホメるひとは、ほとんどいないように思われます。 > 批判すべきことはどこの国のことだろうが批判する、ということで、何か問題 > があるのでしょうか。ぼくはないと思うのですが。  ここも私が言いたかったことは、アメリカの性格です。軍産官複合体の性格  です。アメリカは常にどんな時も自国の国益のことしか考えていないという   ことだけ言いたかったのです。 >  あと、制裁問題があって、あたかもアメリカ合衆国だけが反対しているかの > ように受け止める流れがあるようなのですが、そうではなくて、けっこう世界 > 中から調査捕鯨は反対されているのですよね。 >  よって、アメリカ合衆国を槍玉にあげるのは、筋が違うと思います。  そうです、確かに反捕鯨国はほかにもたくさんありますよね。  でも、実際の親玉はアメリカだということは否めないのではないでしょうか。  アメリカに反対できる国があるでしょうか。   それに反捕鯨国の中には、海が無い国も結構あるそうです。  そういった国には直接自国の利害関係はありませんよね。しかし、アメリカ  に反対すると利害関係(もちろん−)が発生するのではないでしょうか。   > |  この体質は今も変わっているとは思いません。ですから、欧米諸国がど > | んなにきれいなことを主張しても私には欺瞞としか聞こえないのです。 > >  でもそれ、日本も同じなんだよね。   確かに私は日本人だからこう思うのですが、外国の人からしてみれば日本   人も欺瞞に満ちた国民であることは違いないです。    したがって、この点は反論の余地はありません。 >  このあたりは、性格が悪いというより(=^_^;=)、誤解だと思います。   いや、実際性格が悪いんです。ごめんなさい。^^ゞ >  ま、殺して解剖しないとわからないこともあるでしょうから、致死的な調査 > 捕鯨の成果として出された論文がまるっきし無視されているとも思えません。 > ただ、日本側が「IWC 科学委員会も認めている」と主張するデータが、ほんと > うに調査捕鯨によって得られたデータのことを示しているのかという点には、 > かなりの疑問があります(というか、はっきり区別して言ってはくれないので、 > よくわからない)。 >  このあたり、IWC が何を認め、何を認めていないのか、というあたりは、日 > 本で流れている大本営発表データからでは、とてもわかりにくくなっています。   こうなってくると、この問題で統計データを使うこと事体ナンセンスなの  かもしれないですね。私もいままで示された統計データを信用したことは  ありません。あんな大雑把な数字を信じたところで裏切られるのが関の山  でしょうから。 >  そういうわけで、「正確なデータが出てきたら都合が悪いから、認めない」 > とか「隠している」とかいうような話は、特にないように思いますが。   いや、だったら正確なデータを協力して出して、世界中に反捕鯨の正当性  を示せば良いと思いませんか?データは全て無視、じゃ国際会議では  ありません。学級会のレベルです。納得のいく反論で捕鯨国を黙らせる  べきなのでしょうね。 >  それ、「食害」の定義によりませんか。 > >  もし鯨が増えすぎたとして、餌が減少したら、鯨は飢えますから個体数の維 > 持が困難になりますよね。増えたら、次は、減ることになります。そうやって > 適正な棲息数をそれぞれの生物が維持し、バランスしているのが、健全な生態 > 系というやつです(すげえ簡単に言ってますけど)。 >  そういう健全な食物連鎖の範囲での消費を「食害」と言うのならば、食害は > あるでしょう。それは食害ではなく自然のプロセスなんだと考えるならば、食 > 害はないでしょう。 >  おれの考えでは、その範囲で健全な食物連鎖があるのは当然のことですし、 > それを普通は「食害」とは認識しないのではないでしょうか。 > >  鯨類の魚類などの消費が「食害」になるのは、人間が鯨類と対立する場合だ > けです。つまり、これまで非常に長い間、鯨類が食べていた海洋資源を、人類 > が横取りしようとするときに、はじめて鯨類の海洋資源消費が、人類にとって > の「食害」になるわけですよ。 >  ちょっと、「食害って、なんだろう」というのを考えてみてください。  そんなに、食害について詳しく考えたことはなかったもので、、、、。  この点については、知識が浅いと思うので余計なことは言わないように  したいと思います。^^ゞ > >  えっとー。 > >  オーストラリアは、まあいろいろありまして、生態系がボロボロになってま > す。元からいた肉食獣は全滅しちゃってるし(タスマニアタイガーとかフクロ > オオカミとか)。 >  人類の介入でコケちゃった生態系をなんとかそこそこ程度にでも維持しよう > と思ったら、ま、盛大に介入し続けるしかないですよね。そういう意味ではま > あ、オセアニア区については、現在も生態系の激変が続いている状態なわけで > ありまして、あんまし十把からげて論評できる状態にはないように思います。 > >  アメリカ合衆国についても、おおむね 10000年くらいだったかな、生態系の > 激変が続いているようで、この 200年くらいは特にひどかったんで、まだ撹乱 > が続いていて、おさまりどころが見えない状況ではないでしょうか。  こういうデータもイタチゴッコニなってしまうと判断したので、余計な反論は  避けさせていただきます。(実際は反論するデータがないという説も) >  もひとつおまけ。 >  テレビが言ったことを信じてはいけません。信じる前に、必ず裏付け調査を > しましょう(=^_^;=)。裏付け調査がめんどくさい場合は「よくわからない」で > かたづけておくのが正解。  その点はご心配なく。テレビなんてくだらないものははなっから信用して  いませんから、大丈夫ですよ。ただ、人間ってものは不思議なもので  (どろすけだけという説も)、自分に都合の良いことは信用してしまう  帰来があるのです。これは、反省すべき点でしょうね。 >  えと。 > >  捕鯨に反対することが「欧米の政治ゲームの犠牲になる」ことであるのなら > ば、捕鯨に賛成することは「日本(とノルウェー)の政治ゲームの犠牲になる」 > ことなんじゃないでしょうか。というか、政治ゲームと見るのならば、「中立 > の立場」でいるのはけっこう注意深く自分のポジションを決めていかないと困 > 難なんじゃないかと思っています。  そういうことに、なりますかね。では一体どっちの立場をとればよいので  しょうね。   私はこの問題を「鯨」の問題とだけで捉えていません。どういうことかと  いうと、これからも果てしなく続いていく国益と国益の対決だと思ってい  います。たまたま、今回は鯨でしたが、次は「石油」かもしれないし、  「天然ガス」かもしれません。現に石油はあと45年といわれています。   後少しでさらに過酷な国家間の争いは必至であると思います。   話は少し飛躍しましたが、私の視点は、鯨問題はあくまで国家と国家の政  治ゲームの1過程だということです。   この点で少し皆さんと意見が違ってくる原因かもしれません。  日本は圧力をかければ簡単に屈するとなめられて、いざ国益を主張しなけれ  ばならない時に、日本の立場はあるのでしょうか。   こう考えて、たとえ結果は反捕鯨国に負けてしまっても、でもしっかりと  したプロセスは踏むべきだと思います。簡単にさじを投げてしまったら  いけないです。絶対に。 >  個人的には、別段「欧米側(ってなんだ(=^_^;=))」に参加してほしいとま > では思いませんが、無批判に「日本側(ってのもなんだ(=^_^;=))」に参加し > ちゃうひとが多すぎるとは思っています。 >  情報がない、資料がない、のだったら、せめて中立でいるようにつとめ、問 > 題から距離を置いてとりあえず知ろうとするところからはじめる、というよう > なスタンスでいてもらえないもんかな、と思っています。  そうですね、それが一番大切なことかもしれませんね。 >  確かにいま、日本は「ミンクあたりまで絶滅させちゃうような捕鯨」を目指 > しているわけではありません。だけど、捕獲枠は無視するわ、漁期は無視する > わ、海賊捕鯨船は繰り出すわ、密輸密漁は横行するわ、という歴史が日本の捕 > 鯨にはあったわけです。密輸密漁あたりはまだ続いてますし、調査捕鯨の強行 > にしたって IWCの勧告を無視し続けているわけで、「捕獲枠無視」の類型と言 > えるかもしれません。  ふむふむ、そうだったのかぁ。勉強になるなぁ。そりゃぁ、日本がいけない。  でも書き方が偏ってるなぁ(ごめんなさい)。これじゃ、日本は国際犯罪国  ではないですか。 >  おれの観点からは、要するに、「果たして日本は信頼してもらえるのか」と > いうあたりが、国際問題としての捕鯨問題のキーポイントなんじゃないか、と > いう気がしてます。そして、おれの観点からは、「日本は、反省が足らない」 > し、「いまいち信頼するに値しない」という感じでいるわけです。  それもそうですけど、IWCの不透明さにどうして疑問をもたないのですか。  日本の政治には誰もが不透明さをあらわにするのに、、、。不思議です。   IWCは信用できるのですか。私はどうしてもそうは思えません。  しかし、この前農水省の方とお話する機会がありましたが、彼らはこの問題  を真摯に受け止め取り組んでいました。彼らにもプライドがあるはずです。  「日本は反省が足らない」「いまいち信用するに値しない」というのも  わかりますが、私は彼らと話してみて信じられると思いました。(  政府レベルの問題として)   決して小さな視野だけで考えているわけではありませんよ。 >  もうひとつ。 >  いずれにせよ捕鯨産業なんて、たいして産業として長生きできそうもないの > だから、そしたら上手に安楽死させた方がいいんじゃないか、という気もして > ます。こっちは国内問題ね。 >  行くとこまでいっちゃってから産業構造が破滅すると、いろんな方面で苦し > むひとが出そうな気がするんですよ。そうなるより先にプログラムを組んで、 > 上手に安楽死させてやる方が、たぶん関係する人々にとってよりマシな選択な > のではないか、という気がするんです。 >  新造のキャッチャーボートを投入してみたり、若手船員を雇用してみたり、 > 捕獲枠を勝手に拡大してみたり、まあいろいろしてるみたいですけど、そうい > うことが逆に傷を広げてしまうのではないか、不幸な人々を生み出してしまう > のではないか。 >  最近ぼくはそのあたりのことがとても気になっています。 >  全く同感です。  どうしてこんな国際問題なんかになってしまったのでしょうね。  問題が簡単なうちに手を引いていればよかったのかもしれません。  本当にそれは思います。あぁ、疲れた。やっと寝れる。   おっと、最後にまとめないと。^^ゞ  だけれども、、、一度手を出した以上、簡単に手を引かない方が良いのでは  ないでしょうか。願わくば、IWCやアメリカと妥協案までこぎつけて欲しい。  と、思っています。   乱筆乱文お許しを。   どろすけhttp://homepage2.nifty.com/doro-suke
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #720 SNB03641 どろすけ 鯨>猫が好きさんへのお願い (14) 00/10/07 02:50 719へのコメント えーっと、私のHPに私が捕鯨問題に対して発言した記事を載せようと思っているのです が、その反論記事として猫が好きさんの発言も掲載したいと思ったので、お願いに上が りました。  きっと了承してくれると思うので、さっそく掲載させていただきます。  もし削除して欲しいのなら、言ってください。  しかし、私の意見だけではあらぬ方向に世間の人を洗脳してしまっても困りますので 、あなたの力が必要なのです。そして良かったらHPに遊びに来てください。  鯨問題以外では、仲良くできるかもしれませんから。^^ゞ  http://homepage2.nifty.com/doro-suke
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #722 SDI00600 猫が好き♪ RE:鯨>猫が好きさんへのお願い (14) 00/10/07 03:37 720へのコメント  ん。どろすけさんとおいらとの問答だけで話が済むなら(=^_^;=)、おれは許 諾しちゃう。けど、十中八九そのうちに第三・第四の議論参加者が出てきて、 その個別の許諾取りがすげえややこしくなりますぜ(=^_^;=)。  で、とりあえず削除要求は出しませんけど、このあたりの一連はいずれにせ よインターネット上で公開するつもりですし、そっちに合流した方が楽だった りしませんか。  えっと、海図の17くらいまでだったかな、は、すでにインターネット上で全 部公開してたりしますし、捕鯨問題関連の議論も読み切れないくらいあったり します(もちょっと簡単に読める程度に量を減らすべく編集しろ、という声は 昔から多い。しかし編集をやろうとすると、手間がかかるんである)。  過去分については、とりあえず以下をご覧くださいまし(ニューズリーダが 必要です。んが、最近のインターネット環境なら、いずれにせよはいってます から、読めるはずです)。   http://www.nifty.ne.jp/forum/fenv/    →自然保護関連議論     →鯨をめぐって  あー、ただ、全部を精読しようなんて思ったら玉砕しますから、上手に選ん で読むが吉(=^_^;=)。
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #721 SDI00600 猫が好き♪ RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの? (14) 00/10/07 03:19 719へのコメント  引用部が長くなっちゃうので、ご発言の主旨をまとめて、それから意見をつ けるようにしましたが、わかりにくかったら言ってください。 ・日本の近代捕鯨が鯨油目的で行なわれたものかどうか  日本の捕鯨には、「伝統捕鯨の時代」と「近代捕鯨の時代」とで、明確な乖 離がみられます。  伝統捕鯨の時代というのは、手こぎ船を使い、突き取り法・網取り法で行な われていたもので、これはおおむね19世紀末で絶滅しました。  近代捕鯨の時代というのは、伝統捕鯨の絶滅と時を前後してはじまったもの で、19世紀末に金華山沖でアメリカ式帆船捕鯨が開始され(これは、続いては じまったノルウェー式捕鯨に押されて、すぐに消滅しました)、19世紀末だっ たか20世紀初頭だったかに山口県ではじまって全国に広まったノルウェー式捕 鯨(動力船による銃殺捕鯨)、更には南極海に向かった母船式捕鯨の時代を意 味します。これは現在も、調査捕鯨として続いています。  第二次世界大戦直前にはじまった日本の南極海捕鯨は、獣肉入手と並行して 欧米列強に伍して、動物性油脂を入手するためのものでした。また、戦後の捕 鯨は、日本国内向けの獣肉確保と同時に、鯨油による外貨獲得を目的としたも のでした。  これらは、伝統捕鯨とは、明確に異なるものです。  鯨肉はたいへん安い獣肉でしたけれども、それは鯨油販売などとセットとし て南極海捕鯨が行なわれたためである、とも指摘されています。  日本の伝統捕鯨では、鯨骨なども含めて有効利用していたと主張されていま す。それは確かです(鯨骨肥料なんてものもありましたし、内臓や屑肉から作 る鯨肥というものもありました。魚肥の一種でした)。  しかし近代捕鯨がはじまってからは、そのあたりはかなりいいかげんになっ てきています。現在の調査捕鯨でも、捕獲した鯨体全てを持ち帰って来ている わけではなく、鯨骨などは海洋投棄してきています。  日本には、確かに、伝統捕鯨という文化がありました。しかし、それと、調 査捕鯨を含む近代捕鯨とは、断絶しています。   参考 1946年漁期から1971年漁期までの、たぶん南極海での、鯨類捕獲実      績の合計。単位はBWU(シロナガス単位)。IWCの原表を改めて確か      めるということはしてません。年別捕獲実績の合計計算はおれがや      りました(小数点以下1桁まで計算し、合計値で四捨五入)。      ノルウェー 108542 BWU      日本 73452 BWU      イギリス 44639 BWU      ソ連 36880 BWU      オランダ 13504 BWU      南ア 13232 BWU      パナマ 5773 BWU ・1972年ストックホルム会議での捕鯨反対についての評価  確かにタイミングが悪すぎましたね。でも、まさか捕鯨反対論とベトナム戦 争問題(別に、核問題が出てくる説もある)が、リンクさせられちゃうとは、 想像できなかったんじゃないでしょうか(=^_^;=)。 ・政治家と環境団体の親密さ  本件、公明党問題は、環境問題とは別なことなので、レスがあったら鳥一で 仕切り直しをするよう要請します>みなさま  当選した政治家に全権を委任するつもりは、おれにはないので、その親密さ や支持基盤についての情報が公開されていれば、問題ないんじゃないかという 気がします。公明党と創価学会に関する政教分離問題は、「そのリンク」を明 言していないために発生しているものだと思います。宗教を基盤として選挙戦 を闘う政治家がいたって、それはかまわないのです(ほとんどの場合、落ちる でしょうけど。だから公明党と創価学会は、隠すんだけどね)。 ・石油利用が進まなかったら捕鯨は続いていたのか  おっしゃっていることはわかるんですが(=^_^;=)、でも捕まえるべき鯨がい なくなっていたら、捕まえるわけにはいかないでしょう、と(=^_^;=)。  で、あのまま捕鯨を続けていたら、たぶんもう鯨類は存在していないか、絶 滅へのスパイラルに突入していたはずです。当然、産業的捕鯨なんか、成り立 つわけがないように思う、と。 ・反捕鯨国の親玉はどこか  えとー(=^_^;=)。おれ、フランスあたりだと思うんだけど(=^_^;=)。合衆国 あたりは、国内にイヌイットを抱えており、マカ族(ネイティヴ・アメリカン の一部族)も抱えており、要するに捕鯨文化を持っていたやつらを抱えている ので、はっきしゆーていまいち歯切れがよくないよーな気がしています。  日本にとって合衆国の脅威が大きいのは、合衆国が反捕鯨の親玉だからじゃ なくて、日本の最大の貿易取引相手だからっつうファクターのが大きいのでは ないんでしょうか(=^_^;=)。 ・IWCは科学的データを無視しているか  んなことはないと思いますよ。科学委員会に出されたデータのうち、合意が 成立したものは、総会の段階で公開されますし(討議中に葬られた見解につい ては正式に公開されることはないようですけれども)。  で、おれの見解では、日本側が「科学的データ」として出してくるもののう さんくささ(つうか、根拠のなさ)の方が、気になるんです。  たとえば「76万頭いる」というのも、統計的にはあまり意味がない数字だと おれは理解しているし、「76万頭」という「中央値の合算値」を「最低値」と したパネルを出してるあたり、鯨研って科学者集団なのか、という疑問を持っ てたりするわけなんですよね。中央値と最低値を取り違える科学者って、それ はいったいどういう存在なんだろうかと。 ・テレビ情報の信頼性  テレビ屋のハシクレだった者としては、謙遜という側面もあったのですが、 まあそう言われてもしゃーないなとは思います(この項、単なるチャチャです のでお気になさいませんよう(=^_^;=))。 ・捕鯨問題に関する中立的立場について  えと。おれも、「猫♪は反捕鯨側である」と宣言することについては、かな り内心忸怩たるものがあるのですよね。  ただ、いろいろと考えたあげく、「中立でいることは、おれにはできない」 と思ったので、とりあえず反捕鯨側の旗を掲げていたりします。その方がわか りやすいし、いずれにせよ捕鯨推進派の方々からは敵認定されてるし(でもお れなんてコモノだから、覚えてもらえてないかもしんない)。  なお、知りあいで、南極海捕鯨にワンシーズンつきあって捕鯨船に乗ってた ジャーナリストがいます。彼はそれなりに中立なレポートを出版した、と、お れは思っているのですが(それはとても興味深いものだった)、しかし「捕鯨 に全面的に賛同していない」という理由(らしい)によって、共同船舶や鯨研 からは「反捕鯨側」と認定され、最近取材拒否をされているそうです。  反面おれは、なんかのおりに出された鯨肉はぱくぱく食ってたりしますが、 反捕鯨側からは、「敵認定」は受けてません。  是々非々で判断することを許さない姿勢について言えば、反捕鯨側よりは、 捕鯨推進側の方が、偏狭さの強度が高いという気がしています。  その南極海捕鯨にワンシーズンつきあったジャーナリストあたりは、決して 反捕鯨プロパーなやつじゃないのですが(と、おれは理解しているのですが、 ねえ)。 ・じゃ、日本は、対外的に、どうするべきなのか  理を通さずに屈伏したら、「圧力に弱いやつら」と思われるのがオチでしょ うねえ(でも、捕鯨について屈伏しなくても、いまさら「圧力に弱いやつら」 と思われないような気もしなかったりして(=^_^;=))。  しかし、理を通して方向転換をするならば、それをちゃんと賞賛する人々も また、いるのではないかと思います。  ぼくは、「無様(ぶざま)な屈伏」を求めているわけではなくて、「鮮やか でカッコよくて、そして賞賛されるような、方向転換」を求めたいんです。そ れが国益(というのが何なのかよくわからないのだが)にも合致するのではな いでしょうか。  おれ、「日本に生まれ育った者」であることに、胸を張って生きていきたい です。現実にはそんな状況にないので怒ってるんで。 ・日本捕鯨の犯罪性について  捕鯨問題だけじゃないです(=^_^;=)。いろんなケースで、日本はけっこう、 穴を捜して逃げ回るってのをやってます。しかもそれが、合衆国レベルでの洗 練すらされていないあたりが国辱モンなんわけで(=^_^;=)。  海賊捕鯨船シエラ号事件あたり、「あんたらなんでそこまで恥ずかしいこと をやるわけ?」とか思いたくなるような事件でしたよ(IWC に未加盟の国の船 籍での、キャッチャー兼冷凍貨物船で、海賊捕鯨をやっていた。しかもその船 には、日本人の水産会社からの出向の品質管理担当者まで乗っていた、とい うのがバレている)。 ・IWCの透明さ(不透明さ)について  実際に IWCの現場に行けば、たいていの情報は入手できます。最近では、総 会をテレビ中継することも可能らしい(見るやつがいるかどうかは疑問)。英 語がわかんないと話にならないけど。  2002年の下関会議では、見る人ほとんどいないだろうけど、面白いからイン ターネット中継くらいやったろーか、とか思ってます(あ、賛同してくださる 方々、金がけっこうかかるので、近づいたら寄付をよろしく(=^_^;=))。 ・国内問題について  んー。おれ、沿岸捕鯨基地だった鮎川の人々や、船員の雇用について切実な 問題に直面している海員組合の人々と、それなりに話をしたことがあるのだけ ど、「捕鯨の強行」で彼ら彼女らが幸せになれるようなヴィジョンが、全く、 持てなかったんです。  そんな他人のことなんかおれが心配する義理があるわけじゃないけど、でも 袖触れ合うも多生の縁とか言うじゃないですか。彼らを不幸に巻き込む構図が どのようなものなのかは、知りたいと思うんですよね。  まだ、それが、はっきりとは見えてきていないのですが、でもどこかに、確 かにダークサイドフォースにとらわれた人々がいるようには感じてます。
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #734 SNB03641 どろすけ RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの? (14) 00/10/08 00:20 721へのコメント  わたくしの稚拙な発言に2度も誠意を持って答えていただき、とてもありがたく思っ ています。どうもありがとうございます。  今回の議論でわたくしが得たことは、中立な視点の大切さです。わたくしの鯨問題の 情報源はほとんど毎日新聞でした(これはたまたま家でとっていたため)。ですから、 ご存知のとおりの論調になったのだと思います。  しかし、今回「猫♪」さんからの違った視点からのご指摘が、わたくしに新たな発見 を気づかせてくれました。これから、またいろいろ再考せねばならぬと思います。  とりあえず、一度わたくしは退出させていただきます。 また、何か気づくことがあったら、お邪魔させていただくので。 鯨問題はこの先もきっとホットな話題が続くと思うので、あんまり無理しすぎず頑張っ てくださいね^^。夜は寒くなったなぁ。  それでは、また。         どろすけ http://homepage2.nifty.com/doro-suke/
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #735 ZVA01750 くわがた RE^2:捕鯨>どうしてそんなに反対するの? (14) 00/10/08 02:50 719へのコメント どろすけさん はじめまして  私は今を去る30年前は多分相当コアな捕鯨派だったと思うのですが(笑)  その捕鯨推進派や反反捕鯨派の言動を見聞きしているうちにだんだんとアンチ反 反捕鯨的言動を発するようになったものです。  捕鯨には色々な切り口が有ります、細かい事を論うだけではあまり意味が無い 事はわかっていますが、本腰を入れるのも大変ですので、あくまでもエピソード として1例を。 > ここも私が言いたかったことは、アメリカの性格です。軍産官複合体の性格 > です。アメリカは常にどんな時も自国の国益のことしか考えていないという  > ことだけ言いたかったのです。  アメリカが常に国益に沿って戦略を展開しているとは思いませんが、もしそう なら日本よりはマシだと考えます。 日本の場合は水産庁の省益が優先されていると感じています。(実は捕鯨以前に 種種の漁業問題が有り、それらを含めてそう感じるのですが)  例えば前回のIWC総会で日本は鯨が魚を食害しているとして、南氷洋のサンク チュアリに反対しミンク商業捕鯨再開するようにというパンフレットを配りまし た。ミンクは雑食性が強いので多種の魚を食べる事は昔から知られていますが、 同じく日本の資料ではミンクは南氷洋ではオキアミを主食しています。 この宣伝に欧米の反捕鯨側は失笑し、ニュージーランドの首相はオキアミを食べ ているではないかと反論しました。日本側のやり方にはこういう国内向けのもの を多く見まかけす。 こういうやりかたは信頼を損ないますし国益に沿った事では無いと思います。 # 「鯨は世界の漁獲量の6倍近い餌を食べています」という宣伝の元になった # のは日本鯨類研究所の 田村力/大隈清治 等による「世界の海における鯨 # 類の年間食物消費量」という論文です。ここでクジラの推定量と一頭あたり # の摂食量を単純にかけあわせて年間量を2.5〜5.0億トンとしています。 #  もちろそこには南氷洋における魚の食害については書いて有りません。そ # こでは Folkow、Trites 等が一般論として、北半球の限られた地域以外で # もクジラと漁業の競合関係が考えられる、としているのに触れているだけで # す。 #  いっぽう漁業資源という事ではオキアミを食害しているとして捕鯨再開を # 訴える事も有ります。 #  氷洋では鯨が1/6に減少したため、大幅にオキアミ類が余り、そのため # 増加したミンクがナガス類の食餌域を占拠してしまい、ナガス類を危機的状 # 況に追い込んでいる、という論文も有り、それもミンク商業捕鯨再開の根拠 # としています。こちらは 河村章人氏の「南極海ヒゲクジラ類の食性と生態 # 系」という論文です。 # オキアミが減る事もオキアミが余る事もミンククジラを狩る理由になります。 #  これでは反対の立場に立つものを説得できるわけが有りません。水産庁が # 欧米と対話をするつもりが無く、専らカリブ諸国やアジア等の嫌米感情や反 # 米感情の強い処に訴えかけて戦略を展開しているのはわかりますが、こうい # うやり方はやはり国益を害すると思っています。 # # もちろん、これは私というフィルタを通っている情報なので、ご自分で論文 # を入手してお確かめ下さい 旧ID(LDM02323) くわがた
- FENV MES(14):●自然と環境 未来への海図24・南極海 - #736 ZVA01750 くわがた RE:捕鯨>どうしてそんなに反対するの? (14) 00/10/08 02:51 715へのコメント  以下の点についてのみです。 >「アメリカでは年間500万頭の鹿、オーストラリアでは200万頭のカンガルーが間 >引き去れている」もちろんこれらは野生のものです。  人間が食物連鎖の頂点に居たアメリカオオカミを滅ぼしてしまったおかげて生 態系のバランスが狂ってしまい、鹿を間引いている事や、オオカミを再び増やそ うと多くの努力を払っている事は知っています。 日本でもオオカミの絶滅が鹿やカモシカの異常な増加をもたらして、植生が破壊 されれるといった深刻な問題お引き起こしていますね。  このように、食物連鎖の頂点にいるものを「本来あるべき数」より減らしてし まうと、多くの場合下位の生物が増えすぎて問題が発生します。しかし下位の生 物が減りすぎた場合は上位からの圧力を取り除いてやればわりと簡単に回復した りします。(ただ、下位の生物が減れば食物連鎖の最上位もダメージを受ている 筈なので、更にこれを減らするような危険な事は今で行われないと思います。そ もそもそういう行為が最上位の生物を絶滅させて来たのですから。)  一方食物連鎖の頂点に居るものは増えすぎる事自体むずかしいといえます。生 存量は直接下位の生物量によってコントロールされていますから、量が増えて食 べ過ぎる事は下位の生物量の減少を招き自動的に自分達の生存量の減少として跳 ね返って来ます。 食物連鎖の頂点に居るものはこのように片側からのバランス機構だけに支えられ ている為極めてダメージを受けやすく、一旦減ると人間がいくら介入しても増や す事が難しいといわれます。上位者から狩られないのが常態なので、人間が狩り を止めた所でそれは高々放置であって積極的な保護になるわけで有りません。し たがって最上位の生物の回復は多くの場合養殖などの非常手段に頼らざるを得な いのですが、あまり成功した例は有りません。  オーストラリアでは生態系の最上位にはフクロオオカミが居ましたが、今は絶 滅しています。 多くの国で食物連鎖の最上位は絶滅しているか、そうでなくても数の減少によっ て生態系に問題が発生していると言われます。  クジラは食物連鎖の最上位に居るので、鹿の例を持ち出すのは適切とは言えま せん。  これは日本捕鯨協会のサイトに書いてあるものです。 >生態系の一部、とくに、その頂点にある生物を完 全保護することは、それが、 >低水準にあるときを除けば、かえって生態系 のバランスを損ない、また、ひい >ては当該保護資源の不安定化をも招くと いうのが常識です。  特殊な例として最上位のものを間引く為に人間が介入すべき局面が無いとは言 いませんが、何時から常識となったのかが不思議な所です。 旧ID(LDM02323) くわがた
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